『dm』は2014年8月に1冊のリトルプレスとして創刊されました。
私はその発刊に当たって、次のような言葉を綴っています。
『dm』は「ことばの落穂拾い」を目指す雑誌です。
よく耳をこらさなければ聴こえてこないような小さい声、
まだ何人にも見つけられていないことば。
時にはそのまま消えてしまいそうで、時にはまだ自信なさげに発せられる、
でも、間違いなくその人自身だといえるものを拾い上げ、ここに集めたい。
いたるところに散らばっている「ことば」を拾い集め、
生かしていきたいという思いは今でも変わらず生き続けています。
しかし、今はインターネットの成長とともに、ことばが生まれ、育って、
そして打ち捨てられていくスピードが格段に早くなりました。
こうした中、これから生まれてくる可能性を秘めたことばを
しっかりと拾い集めることができるよう、ずっと消えることなく残せるように
『dm』のウェブ版をここに立ち上げることにしました。
ここに集められた大切なことばたちが一人でも多くの、
まだ出会っていないあなたに届きますように。
2016年8月
『dm』編集発行人